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呼吸困難から考えられる22の猫の病気

胸腔滲出

胸膜腔内に液体が貯留すると、肺が十分に空気を含められなくなります。

運動をすると呼吸困難になってしまうため、猫は動かなくなります。

閉口呼吸をし、ときにチアノーゼが認められます。

 

 

肺水腫

肺水腫による気管支痙攣は時に呼吸困難を引き起こします。

 

 

肺の腫瘍

腫瘍性漏出液や、リンパ液が貯留します。

咳に続く呼吸困難、体重減少、食欲不振が認められます。

 

 

中皮腫

胸膜の細胞から発生する滲出性腫瘍です。

 

 

気管の腫瘍・気管リンパ腫

開口呼吸のチアノーゼを呈する呼吸困難を現します。

 

 

気胸

胸腔内に空気が貯留します。交通事故や落下事故において、胸部に外傷を負ったことが原因となります。

低蛋白血症の猫は胸に水が溜まることがあります。

 

 

横隔膜ヘルニア

交通事故などの強い衝撃が腹部に加わったことで、胸腔内に腹腔臓器である、肝臓、胃、小腸が入り込んでしまうことがあります。

横隔膜ヘルニアになると猫は運動をしたがりません。

また、横になって眠ることを嫌う等、運動性に異常がみられます。

 

治療は外科手術を行います。

 

 

膿胸

胸膜腔内の細菌感染や真菌感染により、胸腔内に膿が溜まる症状です。

 

原因は喧嘩による咬み傷が胸部に至り、感染を引き起こします。また、食道内の異物が膿胸を引き起こすことがあります。

 

 

猫伝染性腹膜炎

「猫の三大感染症③-猫伝染性腹膜炎」を参照してください。

 

 

乳ビ胸

胸膜腔内に乳ビ(乳白色の液)が貯留します。

胸管のリンパ液が胸腔内に貯留した状態、胸腔外に溜まったリンパ液が胸膜を胸膜内に流れ込む状態をいいます。

原因は胸部の主要なリンパ管が損傷や腫瘍等で、閉鎖されてしまうことです。

 

治療方法は胸腔から乳ビ液を抜くことが一次治療となります。

 

 

外傷

交通事故などの外傷によって、リンパ液が胸腔に貯留した状態になります。

 

 

血胸

胸腔内に血液が貯留した状態です。

胸部の外傷、肺の実質の損傷で血管が破れてしまうと、血液が胸腔に溜まります。

出血の部位により緊急性は異なりますが、心臓や大血管の障害、損傷は大出血を引き起こし、致死的です。

出血が生存可能な場合、胸水が肺を圧迫して呼吸をしづらくします。猫はショック症状を呈し、粘膜は蒼白になります。

 

治療方法は出血のコントロールとして輸血処置と輸液、胸腔内の貯留液を排出します。

 

 

胸腔の腫瘍

FeLVに起因するリンパ肉腫が引き起こします。

気管の圧迫による咳が出ることもあります。

 

 

喘息

埃や特定不明な物質によるアレルギーとして起こります。

気管支収縮が起こり、気道の閉鎖を引き起こします。

この状態では肺から空気を排出することが困難となります。

症状によっては呼吸が出来ず、死に至ることもあります。

 

治療方法は治癒することは期待出来ませんが、薬剤で上手くコントロールできる病気です。

 

 

マイコプラズマ性肺炎

免疫不全の猫や老齢の猫にみられる日和見感染です。

 

 

ボックスウィルス感染

肺炎で滲出性胸膜炎を伴う場合があります。

肺炎は単独で発生する場合と、ボックスウィルスの皮膚病、顔面や四肢に痒みを伴う腫瘍病変から併発する場合があります。

 

治療方法は細菌の二次感染を防ぐ抗生物質と、栄養維持治療を行います。

 

 

ヘルペスウィルス感染症

肺炎は重症例で発現します。

 

 

フィラリア症、肺虫感染症

フィラリア(犬糸条虫)は、犬が終宿主です。

猫がフィラリアに罹る可能性は犬より低いと言われています。

猫フィラリア症の肺型は右心室、右心房。肺動脈に成虫が寄生し、突然死が起こります。

 

予防方法はフィラリア予防薬を月に一回投薬します。

 

 

心疾患

遺伝性心疾患や心不全の猫は鬱血が起こり、肺に水が貯留します。

 

 

貧血

「動かないことから考えられる病気-貧血」を参照して下さい。

 

 

ヘモバルトネラ症

猫の伝染性貧血を起こす菌です。

赤血球に寄生し、壊すことにより、猫に貧血を起こします。発熱が起こり、食欲不振になります。

体重の減少と運動不耐性となります。

動かした後や興奮させると呼吸が苦しくなり、死亡することもあります。

 

治療方法は抗生物質と抗炎症剤の投与を行います。

 

 

猫免疫不全ウィルス感染症(HIV)

「猫の三大感染症①-猫エイズ」を参照してください。